和骨董大辞典

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日本の伝統工芸品 金工4

金工~鍛金~

 

鍛金は、その字の通り金属を鍛えて作品を造っていく技法です。「鍛冶」とも呼ばれ、金槌や木槌で、熱して柔らかくした金属を折り曲げたり、打って延ばしたりして形を作っていきます。

 

日本でこの技法が「鍛金」と呼ばれるようになったのは明治の頃からと言われており、それより前は「打物師」や「鎚金師」と呼ばれていました。元々、鍛金の技術は紀元前4000年以前から用いられており、日本では古墳時代から鍛金を用いた装飾品が発展しています。

 

 

 

現在ではオブジェや彫刻の制作にも用いられるこの鍛金の技術を、いくつかご紹介します。

 

 

☆鍛造(たんぞう)

炉中で熱した金属を鍛錬していく技法で、古くから武具や日本刀の制作が代表的です。鍛造の技術を用いることで金属の内部にある隙間をつぶし結晶を整える効果があるため、素材を溶かして冷却する鋳造の技術に比べて強度の高い作品が出来上がります。

 

 

☆鎚金(ついきん)

金属を打ち延ばして立体的な作品を制作する技法で、鎚起(ついき)とも呼ばれます。最も多く使われている「絞り」の技法は、様々な形をした当て金という鉄の塊の上に薄い金属板を当て、いろいろな種類の金槌を使いながら形を成形していくという技法です。金属の発見された当初から使われていた最古の金工技法だとも言われています。

 

 

☆板金(ばんきん)

金属の板を常温で切断、あるいは折り曲げるなどの加工をしていく技法で、鈑金とも呼ばれます。金属の素材同士を接合するなどして作品を成形し、装飾には蝋流しや象嵌などの技術を使われているのが多く見られます。

 

 

 

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