東洋骨董大辞典

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伊孚九(いふきゅう)

18世紀から19世紀中頃に、貿易商または画家として活躍しました。江蘇省の生まれで、成堂・莘野・匯川などと号しています。

 

貿易業においては兄から、中国船が日本の長崎港へ入港する際の許可証であった『信牌(しんぱい)』を引き継いでおり、江戸時代中期に初めて長崎にやってきました。その後も約30年ほどの間に6度ほど来舶しており、長崎に南宋画を伝えた他に、主に清朝の軍用馬を日本の幕府の為に運んだことで褒章を受けています。

 

 

中国では画家として認められませんでしたが、絵は山水画をよく描き、彼の作品が日本に与えた影響は小さくありません。篆刻家である源伯民は伊孚九の弟子となり、また多くの作品が重要文化財となっている文人画家の池大雅や、野呂介石が強い影響を受けました。伊孚九に続いて長崎にやってきた費漢源や江稼圃、張秋穀などの中国画家と合わせて、日本の画壇に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれています。

 

 

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