東洋骨董大辞典

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斉白石(せい・さい はくせき)

19世紀中頃から20世紀中頃にかけて活躍した芸術家です。湖南省の出身で、号は三百石印富翁や杏子塢老民、寄萍堂主人など、非常に多くを称していました。

 

農家を営む家庭に生まれ、幼少期から絵を好みましたが、貧しさ故に学業の継続が叶わず、修行の末10代前半から指物師として活躍しました。斉白石は指物師としても非常に優れた才能を発揮しましたが、その傍ら肖像画も習い、27歳になると絵と詩の勉強を開始しています。文人画家や地元の画家の弟子となり、花鳥画や山水画、同時に詩文も学び、30歳の頃には独学で篆刻や書法も学びました。

 

 

書、画、詩、篆刻の技法を身に付けた斉白石は40代の頃には5回に渡り中国中の過去の芸術作品を鑑賞して回っており、その後10年は、帰郷し読書と作品の制作に没頭したと言われています。

農民出身であったために卑下されることもあった斉白石でしたが、同時代の画家陳師曽にその才能を認められ、東京で開催された日中共同絵画展に作品を出品したことをきっかけに、その評価は国際的なものとなりました。その後は中国美術協会の主席など、後進教育のための要職を歴任し、陳師曽らと併せて京師四大画家と呼ばれています。

 

 

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