東洋骨董大辞典

  • TOP
  • 東洋骨董大辞典

王直(おうちょく)

安徽省の出身で、16世紀前半に貿易商人として活躍しました。本名は王鋥(おうとう)という名ですが、海賊『倭寇』の頭としても活動していたため、「王直」の名は当時のあだ名であると考えられています。

 

王直は青年時代、友人と共に塩商人となったのをきっかけに、禁制品を扱い始めたと言われています。洪武帝の時代から続く厳しい統制と私貿易の禁止という状況の中、マラッカや日本との貿易を始めました。やがて日本では平戸の商人たちから信頼を得て、日本国内に屋敷を構えるなど密に貿易を行い、鉄砲の伝来にも一役買ったと考えられています。

 

その後倭寇の中心的存在となり、人員と武力の拡大を続けながら中国でも密貿易を続けますが、中国で倭寇の取り締まりと鎮圧が強化されると、遂に捕えられ、処刑されました。

 

 

買取に関するお問い合わせ

ご相談やご質問など、まずはフリーダイヤルでお気軽にお電話くださいませ。
  • お電話でのお問い合わせはこちら tel:0120-424-030
  • メールでのお問い合わせ