東洋骨董大辞典

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王紱(おうふつ)

14世紀後半から15世紀初頭に、文人画家として活躍しました。江蘇省出身で、号は九龍山人や友石生と称しています。

 

16歳で科挙の試験資格を得て、27歳で科挙を通過するという博学さでしたが、何かの事件に巻き込まれ30代後半まで隠遁生活を余儀なくされています。一時期、目の病にかかりましたが、それが治ると大型の壁画などを描いたと言われています。

 

 

王紱は書画にも詩文にも優れ、元末四大家の王蒙や倪瓚に師事し、山水画を多く描きました。中でも墨竹図は『明代第一』と称されるほどの腕前を持ち、後の文人画家である文徴明も大きく影響を受けています。日本でも本格的文人画として伝来した最初期の作品として、国内に残る作品は重要文化財に指定されました。

 

 

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