東洋骨董大辞典

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王蒙(おうもう)

14世紀に活躍した文人画家です。浙江省の名家の出身で、号は香光居士や黄鶴山樵などと称しています。祖父には元時代初期の文人画家、趙孟頫(ちょうもうふ)を持ち、書・絵画共に趙孟頫に学んだ後、巨然や王維からも指導を得たと言われています。

 

王蒙は当初は官職に就いていましたが、国が乱れ兵乱が起こるとしばらくの間隠居し、その後は明朝に仕え、州知事にまでなりました。

 

書画や詩文に長けており、特に優れていた山水画は『披麻皴(ひましゅん)』といわれる技法による山や岩への念入りな書き込みと、人物や建造物の細かな表現によって、独特で写実的な作風を確立しています。この画風はその後の明時代や清時代の画家にも大きな影響を及ぼし、元末四大家の一人に数えられました。

 

 

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