東洋骨董大辞典

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郭沫若(かくまつじゃく)

20世紀に文学者または政治家、歴史家として活躍しました。四川省の出身で、「沫若」は号にあたり、名前は郭開貞といいます。

 

20代前半の頃に日本に留学し、語学を学んだのち九州帝国大学の医学部を卒業し、帰郷しました。中国では国民党に所属し、南昌蜂起などにも参加しましたが、1920年代後半、千葉県市川市に亡命し、中国史を研究しています。その後も中国で政治的事件が起こると帰郷し、国共合作や中華人民共和国の協議に参加、さらには全国文学芸術連合会主席や中日友好協会名誉会長を務めるなど、政治と文化の両面で大いに才能を発揮しました。

 

日本でも学生時代から文学活動に勤しんでいた郭沫若は、留学中も、同じく留学生の仲間らと共に文学団体「創造社」を創設しており、中国に帰郷後も文学作品の制作は続けられ、一部は劇場で上演されるまでとなっています。書にも優れ、なかでも「郭体」と言われる行草体は、奔放ながらも力強さのある書風が特徴とされています。

 

 

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