東洋骨董大辞典

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呉昌碩(ごしょうせき/呉俊卿ごしゅんけい)

19世紀中頃から20世紀前半に活躍した書画家、篆刻家です。浙江省の出身で、号は大聾や苦鉄、缶廬などと称していました。

 

自身の父や伯父、そして曽祖父に至るまでの多くが科挙の地方試験に合格した優秀な家系に生まれ、自身は20代の頃に県学の学生となっています。

やがて官僚や秘書官を務めながら中国国内を遊学し、その間にも書画や篆刻の研究をしたと言われており、50代中頃にはついに辞職し、当時すでに名声の高かった自身の篆刻や書画作品で生計を立てていきました。

 

 

絵においては花卉画を得意としており、また書は石碑文に基づいた篆書の作品や、素早い筆跡で激しい傾斜が特徴的な行書をよく書いています。

また、呉昌碩の作品の中でも特に評価されている篆刻は、日本の要人たちもわざわざ国外から注文をしたほどで、篆刻を主な研究の中心とする学術団体『西泠印社』が中国で創設された際には、呉昌碩が初代社長に抜擢されました。

 

 

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