東洋骨董大辞典

  • TOP
  • 東洋骨董大辞典

章炳麟(しょうへいりん)

19世紀の半ばから20世紀初頭にかけて活躍した革命家です。江蘇省の出身で、号は太炎と称し、書においては篆書を得意としています。

 

地主の家に生まれ、幼い頃より考証学、また青年期には国学を学びましたが、科挙を受けることはありませんでした。反清運動が高まり日清戦争にも敗北するなど混乱期の中国で、章炳麟は徐々に革命派に傾倒し、一時は日本へ亡命しています。その間は西欧思想に触れ、孫文らと接触しながら、革命思想を高めていきました。

上海に戻ったのちは、政治家の康有為に反論する論文を発表し一時投獄されましたが、釈放後は再び日本に亡命しています。来日後すぐに孫文が東京で立ち上げた中国同盟会に参加し、機関誌である『民報』にて革命論を展開したことは話題を呼びましたが、約5年後には孫文らとは革命の方向性を違え一時疎遠となっています。

 

その後も章炳麟は革命活動を行い、途中で孫文らの勢力と合流しながら、自身の思想を論ずることはやめませんでした。晩年も学生運動の援護といった形で活動を続け、69歳の時に亡くなっています。

 

 

 

買取に関するお問い合わせ

ご相談やご質問など、まずはフリーダイヤルでお気軽にお電話くださいませ。
  • お電話でのお問い合わせはこちら tel:0120-424-030
  • メールでのお問い合わせ