東洋骨董大辞典

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湯貽汾(とういふん)

18世紀後半から19世紀中頃にかけて画家として活躍しました。江蘇省の出身で、号は雨生や粥翁と称しています。県の長官を務めていた祖父の功によって、湯貽汾は守備として登用されたのち浙江楽清協副将に昇級し、賊の討伐などに腕をふるっていました。

70代半ばの頃には太平天国の襲撃を受けた南京が陥落し、混乱の中、湯貽汾は入水自殺をしたと言われています。死後には「貞愍」の名が贈られました。

 

 

書画においては明末の画家、董其昌の作品から学び花卉画を得意としています。中でも梅や松柏を描いた作品には気品や雰囲気があり、同時代に活躍した戴熙と並んで「湯戴」と呼ばれ賞賛されました。書画以外にも地理や天文の学問、撃剣や弾琴などの芸に優れ、晩年は南京に身を寄せ名を馳せたと言われています。

 

 

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