東洋骨董大辞典

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呂紀(りょき)

15世紀後半から16世紀初頭にかけて活躍した画家です。浙江省の出身で、号は楽漁や楽愚と称しています。当初は花鳥画の名手とされた画家、辺景昭に師事して黄氏体と呼ばれる画法を学びました。これははっきりとした輪郭線と、鮮やかな彩色を特徴とした画法で、後の呂紀の作風にも強く影響しています。

 

その後袁忠徹という収集家の所有する唐画から学んで画法を磨き、50代後半の頃より、宮廷に仕えることとなりました。画院では黄氏体を基にした「勾勒填彩 (こうろくてんさい)」と呼ばれる画法を確立し、この技法を駆使して描かれる精緻かつ装飾的な花鳥画は、同時期に水墨画による花鳥画で名を馳せた林良と並んで人気を博しています。

 

また、呂紀の色鮮やかな花鳥画は日本にも伝わっており、室町時代以降の日本画にも大きな影響を与えました。

 

 

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