東洋骨董大辞典

  • TOP
  • 東洋骨董大辞典

孫文(そんぶん)

19世紀中頃から20世紀前半にかけて政治家として活躍しました。広東省の出身で、号は逸仙や中山、日新と称しています。そのほか、中国や台湾などでは「孫中山」、来日した際には「高野長雄」、「中山樵」などとも名乗っていました。

 

農家に生まれた孫文は、9歳のときに父親を亡くし、12歳からはハワイ王国にいた兄の下に移住しています。17歳の頃に中国に帰国すると、その後は当時イギリスの領地であった香港の大学で医学を学び、のちにマカオで医師として活動しました。

 

やがて政治問題に興味を持ち始め、ハワイで革命団体を組織しますが頓挫し、約8年の間日本で亡命生活を送っています。それからはアメリカやイギリスなどにも渡ったことで、革命家としての名が世界的に広まり、再び日本に戻ると中国同盟会を結成し、蒋介石らと本格的に活動を始めました。

南京に成立した中華民国の臨時大総統となった後も、孫文は中国国内での革命に携わっています。再び日本へ亡命した際には犬養毅とも接触し友好的な関係を築きましたが、後の世界大戦中にそれは崩れ、以降はソビエト連邦と共同宣言を発表するなど晩年まで中国の統一を目指し尽力しました。

 

 

買取に関するお問い合わせ

ご相談やご質問など、まずはフリーダイヤルでお気軽にお電話くださいませ。
  • お電話でのお問い合わせはこちら tel:0120-424-030
  • メールでのお問い合わせ