東洋骨董大辞典

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朱銘(しゅめい)

1930年代に生まれた彫刻家です。台湾の農家の生まれで、家は貧しく、小学校卒業後には父の進言で地元の彫刻家・李金川に弟子入りしました。朱銘は3年の間李金川のもとで厳しい教えを受け、まず下絵(素描)をしっかりと書くこと。そして彫刻の技を磨き上げ、思い通りの大きさに彫刻が出来るようになること、の2つを特に集中して教えられたといいます。

 

美術学校に通うことはなかった朱銘でしたが、やがてその腕をかわれ彫刻の仕事が増えてくると、28歳のときに初出場したコンクールにて大賞を受賞しました。しかしこれに満足することなく、その後も彫刻の研究と練習を重ね、30過ぎのころには台湾で著名な彫刻家であった楊英風に師事しています。このときまで朱銘は本名である『朱川泰』の名で活動していましたが、楊英風の薦めで、作風と功績に新たな基礎を築き上げていく意味を込め、『朱銘』の名を使い始めました。

以降朱銘は中国の伝統的な精神を尊んだ作品作りを基礎とし、太極拳をテーマに、簡略化されたフォルムでありながらその力強さを表現した彫刻や、人間関係などに着目し人間そのものをテーマとした作品を代表作に、活動を続けています。

 

 

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