東洋骨董大辞典

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朱彝尊(しゅいそん)

17世紀前半から18世紀初頭にかけて活躍した文人です。浙江省の出身で、竹垞や醧波、小長蘆釣魚師や金風亭長など多くの号を持っていました。幼い頃から優秀で、幅広い見識をよく記憶していたと言われています。明時代の滅亡に直面し科挙の道を捨てて学問に打ち込むようになると、仕官はせずに経史の書を読み漁り、金石の考証に努めました。しかしその博学さを認められ、50代の頃からは翰林院で検討の任に就き『明史』の編集に携わっています。

 

まもなく61歳のときには辞職し、それ以後は自適な生活を送りながら膨大な量の著書を残しました。全300巻に及ぶ歴代経書について記した『経義考』や、詩の選集『詞綜』などがそれにあたります。詩文以外に絵や書でも優れた才能を発揮しており、書においては隷書や篆書の作品を多く残しました。

 

 

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