東洋骨董大辞典

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鄭簠(ていほ)

17世紀に活躍した書家です。江蘇省の出身で、号は谷口と称していました。生涯官職に就くことはなく、家業を継いで医業に携わったと言われています。若い頃は福建省の文人・宋珏に隷書を学んでいましたが、古書や原本の重要性に気づき、それからは漢碑を学び始めました。中国北部の華北各地にある碑版の研究のため自ら各地を周り、漢碑の考証に打ち込み、同時に拓本の収集にも力を注いだと言われています。中でも明時代に出土した『郃陽令曹全碑(一般的に曹全碑とも呼ばれる)』や『衝方碑』などを、特に学書として取り上げていました。

 

のちに清時代には学問が発達し、漢碑を深く学ぶようになり隷書も大いに注目されたことで、鄭簠はその第一人者として名を馳せています。

 

 

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