東洋骨董大辞典

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于非闇(うひあん)

19世紀後半から20世紀中頃にかけて活躍した画家です。山東省の出身で、号は老非や聞人、閑人と称していました。幼い頃から書画を学んだほか、鳥や魚などの動植物を育てることを好み、鳥類や園芸についての知識を深め、23歳のときに師範学校に入学しています。同時に画家の王潤喧より絵の具の製造や植物栽培について学び、学校卒業後は教師となり、古物陳列所付属中国画研究館や私立華北大学美術学部の教壇に立ちました。

 

40代半ばの頃からは、宋時代や元時代の花鳥を研究し、写実的な花鳥図画の制作に尽力しています。伝統的な表現の基礎を固めた精緻な表現が特徴的で、さらに後進の育成にも努めました。

 

そのほか書にも優れ、北宋時代に活躍した宋徽宗の「瘦金体」を研究しています。于非闇は清時代当時に、「瘦金体を再現する能書家」として名を博し、『中国画顔料研究』や『非闇漫墨』などの著書を残しました。

 

 

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