東洋骨董大辞典

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任伯年(にんはくねん/任頤じんい)

19世紀中頃から末期まで活躍した画家です。浙江省の出身で、号は伯年や小楼、山陰道上行者などと称しました。任声鶴や任熊、任薫といった父と伯父たちが画家であった影響もあり、任伯年も幼い頃より絵をよく描いていたといいます。10代半ばの頃からは上海で自身の作品を売るようになりました。

 

21歳の時には太平天国軍の侵攻を受け、これに乗じて旗手となりましたが、混乱が収まると帰郷しています。その後は当時の画家たちと親交を深めていき、20代後半の頃には、上海に移住し扇子店を開業しました。その後も画家やコレクターの友人たちを増やし、1887年には「任伯年先生真跡画譜」を出版して大きな評判を呼んでいます。

 

絵においては、幼少期は民間の版画をよく見たようですが、のちの画風は中国の伝統的な画法や西洋画の彩色法を織り交ぜたものとなっています。大胆でありながら独特の雰囲気のある作品は当時の上海の画壇に大きな影響を与えました。

 

 

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