19世紀後半から20世紀半ばに、書画の研究家として活躍しました。広東省の出身で、日本法政大学を卒業しています。大学卒業後は司法関係の業界に進み、北京政府の司法部秘書や司法官試験委員など要職を歴任しました。晩年は北京美術学校の教授となり、浙江省に戻ってからは絵の研究に打ち込んでいます。
著書には全17巻からなる『画法要録』や『書画録解題』、『龍游県志』などがあります。中でも『画法要録』は一度出版され大好評を得たのち、余紹宋自身が不満点を修正した改訂版を出版するほど熱心に研究に打ち込んでいました。