東洋骨董大辞典

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倪瓚(げいさん)

14世紀に活躍した画家です。江蘇省の出身で、雲林や幻霞子、荆蛮民など多くの号を名乗っていました。裕福な家庭に生まれ生涯仕官することはありませんでしたが、幼少期に父を亡くし、自身は家産を相続した28歳の頃から倹約・勤勉に努めたといいます。

 

しかし50歳の頃には元朝廷からの増税がきっかけで地方の役人と問題を起こし投獄され、その後まもなく家産を整理し、家族と共に故郷を離れました。以降は朝廷が移り変わり、新たに明朝廷となってからも20年近く放浪したと言われています。

 

絵においては元時代の文人画家・趙孟頫の作品に影響を受けたといわれ、墨竹画や山水画を得意としました。なかでも山水画は、当初着色したものを描いていましたが、やがて簡略化された山水様式の『蕭散体(しょうさんたい)』と呼ばれる技法で独自の画風を確立しています。

 

 

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