東洋骨董大辞典

  • TOP
  • 東洋骨董大辞典

凌文淵(りょうぶんえん)

19世紀後半から20世紀半ばにかけて活躍した書画家、あるいは政治家です。江蘇省の出身で、号は植支や直支と称していました。学校を卒業すると政治の道を志し、27歳の時には日本で開催された内国勧業博覧会の視察に訪れるなど、国外にも目を向けています。やがて30代前半の頃には咨議局議員、半ばには臨時参議院議員に当選し、40代~50代頃まで北京政府の要職を歴任しました。政府の崩壊後は国立芸術専門学校の教授などを務め、日中戦争中も任官はしなかったと言われています。晩年まで中国国内の美術教育の推進に尽力し、各地の学校で教員職や校長職を務めました。

 

絵においては蓮や梅の花を題材とした作品に優れており、『京師四大画家』の一人として挙げられています。そのほか書や経済学者としても優れ、「中国における塩政の最近の状況」や「中国経済学」などの著書を残しました。

 

 

買取に関するお問い合わせ

ご相談やご質問など、まずはフリーダイヤルでお気軽にお電話くださいませ。
  • お電話でのお問い合わせはこちら tel:0120-424-030
  • メールでのお問い合わせ