東洋骨董大辞典

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刑侗(けいとう)

16世紀半ばから17世紀前半にかけて活躍した書家です。山東省の出身で、号は来禽生と称していました。23歳という若さで科挙試験に及第し官職に就きましたが、30代の頃には早くも退官し、故郷に戻ったと言われています。

その後郷里に『来禽館』を築き、書画や詩文の制作に打ち込みました。

 

刑侗は裕福な家に生まれたため実家では書画の所蔵も多く、その中からさらに名作を集めて模刻した『来禽館帖』を出版しています。また自らも書の才能に秀でており、同時期に活躍した書家・董其昌と並んで「北刑南菫」、また同じく書家の米万鍾や張端図と共に「刑張菫米」と呼ばれ称賛されました。

作品は晋時代や唐時代のものをよく研究しており、行書や草書の作品のほかに、手本を見ながら書かれる臨書の作品も多く残されています。

 

 

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