東洋骨董大辞典

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劉海粟(りゅうかいぞく)

主に20世紀に活躍した画家です。江蘇省の生まれで、6歳の頃から私塾で四書五経や花鳥画を学んでいました。やがて10代前半で絵を学ぶために上海に向かうと、間もなくして美術専門学校を開校しています。この学校は上海美術専門学校の前進となった学校であり、創始当時劉海粟はわずか17歳、共に創立に携わったのは絵画を通じてできた劉海粟の友人たちであったといわれています。

 

10代後半に劉海粟は、中国国内で初のモデルのヌードを描いたことがきっかけで社会から批判を浴び政府からの監視対象にもなったため、一時期は日本に亡命しました。20代半ばには帰郷していますが、その間にも自身の創作活動は休まず続けて絵画の研究も重ね、日本美術や西洋美術からの影響も活かした作品の創作を行っています。その後は国内で芸術教育を義務化することに成功するなど、後進の教育に大きな功績を残した反面、モデル起用に関してはなかなか納まらず、国外を遊歴しながら個展の開催を続けました。

 

やがて上海美術専門学校の校長や南京芸術学院院長を歴任しながら創作活動を続けましたが、晩年まで自身の画風を貫き、書画や油彩画を多く制作しています。

 

 

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