東洋骨董大辞典

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包世臣(ほうせいしん)

18世紀後半から19世紀半ばにかけて活躍した、学者あるいは書家、篆刻家です。安徽省の出身で、号は惓翁や倦遊閣外史と称していました。幼少期から父に経学を学び、8歳の頃には詩を詠み、10代ですでに法家と兵家に関心があったといわれています。科挙には10代と40代の頃にそれぞれ挑みましたが、どちらも及第することが出来ず、その後は書家や兵法家として生活していきました。

 

書においては20代後半の頃に当時の旅の途中であった書家・鄧石如に出会い、10日間のみ、その書法を学んだと言われています。約1年後に再会してから包世臣は、鄧石如を生涯の師と決め楷書や隷書を記した作品から多くを学びました。その後も書の研究は続け、58歳の頃には代表的な書論『書譜』を分析し、『書譜弁誤』を発表しています。

 

そのほか当時の学者・阮元に影響を受け北碑にも着目し、清時代後期には北碑を流行させる素因となったとも言われています。

 

 

 

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