17世紀から18世紀初頭に画家として活躍しました。江蘇省の出身で、号は墨井道人と称しています。
幼少の頃に父を亡くしましたが、琴や詩を学びつつ、10代で文人画家であった王鑑に、その後王時敏に師事しました。二人の師について伝統的な山水画を学び、やがて元時代の画家黄公望や王蒙の画風も研究しています。
作品にはやはり山水画が多く、上品な色調と丁寧な筆遣いによる画風が特徴的です。また、詩は明末の文人、銭謙益に学びました。
30代の頃に妻と母が亡くなり、仏門を帰依した後、50代でイエズス会に入っています。その後は単身でマカオへ移住し修道生活を経験し、宣教師となって上海で亡くなりました。