東洋骨董大辞典

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呉雲(ごうん)

19世紀に活躍した書家、文人です。浙江省の出身で、号は平斎や両罍軒、二百蘭亭斎、晩年には愉庭や退楼などと称していました。

呉雲は科挙試験に合格できなかった為、目指していた官僚にはなれませんでしたが、役人として蘇州府や鎮江府の知事や地方監察長官などを歴任し、太平天国の乱の後、65歳の時に退官しています。

 

 

退職後は上海や蘇州で金石書画の収集をし、鑑蔵家としても名を馳せています。号名もこの収集品にちなむものが多く、前述した『二百蘭亭斎』などは中国の書道史でも最も有名な、王羲之の書いた作品「蘭亭序」を200本所持したことから付けられたと言われています。

 

また、書においては何紹基や顔真卿の書を研究し、行書と楷書の作品を多く残しました。

 

 

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