東洋骨董大辞典

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周亮工(しゅうりょうこう)

17世紀に活躍した文人です。河南省の生まれで、号は陶庵や櫟園と称していました。28歳の時に科挙試験に合格し、山東省の長官や浙江省の監察御史などを務めています。やがて明王朝が崩壊すると30代前半の頃から清王朝に仕えはじめ、財政部に至るまで出世しましたが、のちに中傷を受け投獄されました。1662年にはその罪を許され復帰しましたが、約8年後には再び弾劾され官職を辞職しています。

 

一方で芸においては多方面で優れた才能を発揮しており、書においては行書や草書、隷書を得意としています。そのほか詩文や絵も好みましたが、特に長じていたのは金石で、数千の印と万余の墨を集め、古文の収集家としても知られていました。篆刻化家の伝記をまとめた『印人伝』や印譜を、まとめた『頼古堂印譜』など、貴重な史料ともなる著書を多く編纂、または出版してます。

 

 

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