19世紀末から20世紀中頃にかけて活躍した翻訳家、または作家です。浙江省の出身で、同じく作家の魯迅の弟にあたります。地主の家に生まれましたが幼い頃に家が没落し10代で父を亡くしています。科挙試験に挑むも落第し、その後はしばらく翻訳業に勤しみました。
21歳の頃には兄の魯迅と来日し、立教大学にてギリシャ語と英文学を学んでいます。日本国内に滞在中は兄と翻訳小説集を出版したり、日本文学にも触れるなど積極的な文学活動を行いました。
約6年後に帰国すると、中学校の教員や北京大学の教授などを務め、大学に日本文学の専攻コースを設置しています。当時から思想活動を活発に行っていた周作人でしたが、その活動は日中戦争の最中にも続け、終戦後に逮捕されています。