東洋骨董大辞典

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唐寅(とういん)

15世紀後半から16世紀初頭、文人または書画家として活躍しました。江蘇省の出身で幼少期から優秀であったため、10代の頃から書家の祝允明や文徴明と交流があり、2名とも唐寅の生涯に渡る親友となっています。仏教を信仰し、六如と号していました。

 

 

享楽的な性質であった唐寅は、青年期には科挙試験に臨むもうまくいかず、祝允明からの説教によって改心し、結果郷試をトップの成績で通過しました。しかし、偶々カンニング事件の場に同席したため科挙の受験資格を喪失し、その後は自身で描いた書画を販売して生活していきます。当時は経済的にも大きく発展した時代であった為、庶民にも書画は親しまれ、特に唐寅の作品はその技量や奔放な性質から売れ行きは好調だったようです。

 

画の題材としては人物、特に美人画や、山水、花鳥を多く取り上げ、繊細に書き上げられた図と詩的な雰囲気からは、完成度の高さが伺えます。

 

 

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