東洋骨董大辞典

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唐雲(とううん)

20世紀に活躍した書画家です。浙江省の出身で、号は葯翁や葯塵、葯城、大石、大石翁、老葯などと称しています。生家の家庭環境もあって幼い頃から絵画を好み、専門学校には通いませんでしたが、28歳の頃には上海美術専門学校で教壇に立ちました。その後長年にわたって後進の育成に尽力したほか、上海市美術家協会の副秘書長と展覧部の部長、上海博物館の鑑定委員など数々の要職を歴任しています。

 

絵においては花鳥画を得意としており、そのほか人物や山水を題材にした作品も多く描きました。伝統的な作品を好み、石濤や呉昌碩らの作品を多く集め研究に打ち込み、自身の作品にその伝統的技法を活かして行きます。

また書も得意としており、行書、草書、篆書に優れていました。詩文の鑑定なども行い、その知識量と技量で上海の美術界でも有名であったといわれています。

 

 

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