18世紀前半から19世紀前半にかけて活躍した能書家、または散文家です。安徽省の出身で、号は夢穀と称していました。幼いころから伯父たちに古典や古文を学んでおり、32歳の時に科挙試験に合格しています。その後官職を務め要職を歴任しましたが、体を壊して退官し、故郷の書院で教壇に立ちました。以降は晩年まで後進の育成に励みながら、文章家、または能書家として多くの作品や著書を残しています。
書においては行草書や業楷書を得意としており、繊細ながらも表現は多岐に渡りました。その書法は東晋時代の書家・王献之や、唐時代の書家である懐素らの作品から学んだといわれています。
代表作には、75巻にも及ぶ古文学の著書『古文辞類纂』や、そのほか数多くの作品をまとめた『惜抱軒全集』などが挙げられます。