東洋骨董大辞典

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姜宸英(きょうしんえい)

17世紀に活躍した文人です。浙江省の出身で、号は湛園と称していました。科挙試験に挑むもなかなか恵まれずにいましたが、古文や詩で非常に優れた才能を見せた為、その名は広まり当時の皇帝が姜宸英の仕官を待ち望んでいたとも言われています。のちに科挙に及第したときにはすでに70歳となっていましたが殿試でも優秀な成績を残しました。しかし、官士となり副試験官の任に就いていた際に事件が起こり、姜宸英は投獄され、残念ながらその事件が明らかになる前に獄中で亡くなっています。

 

書においては若い頃は董其昌などの作品から学びましたが、年老いてからも自身の書に満足することなく、研究と研鑽を絶やさずにいたと言われています。そのため清時代には非常に高い評価を得ており、18世紀に活躍した書家の梁同書は、姜宸英の書を『第一』と称賛しました。そのほか詩文や絵でも優れた作品を残しており、絵では山水画を、詩文では全8巻にもなる著書『湛園集』を残しています。

 

 

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