東洋骨董大辞典

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宋犖(そうらく)

17世紀から18世紀初頭にかけて活躍した書画家です。河南省の出身で、号は漫堂や緜津山人、西坡などと称していました。父が宮中の学問所で皇帝に仕える高官を務めていたため、自身も朝廷に仕えることとなり、人事を担当する吏部に務めています。真面目な性格で博学、詩文を好んだほか、収蔵家として鑑識の才能にも長けており、現在では東京都の書道博物館に収蔵されている碑の拓本、『西嶽輩出廟碑・長垣本』を所持していました。

 

また、画家としても知られている宋犖は当時の有名画家を家に招き、自身の所蔵作品の副本の制作に尽力したともいわれています。この際に自らも画法も学び、作品を制作しました。書においては北宋時代の文人・黄庭堅から明時代の董其昌まで幅広く学んでおり、特に多い行書作品は、穏やかで上品な作風が特徴的です。

 

 

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