東洋骨董大辞典

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屠隆(とりゅう)

16世紀中頃から17世紀初頭に、戯曲作家として活躍しました。浙江省の出身で、号は赤水と称しています。34歳のときに科挙に及第し、安徽省にある県の長官となりましたが、やがて告げ口をされたために官職を辞め、故郷に戻りました。帰ってからは鬱憤を詩の創作や酒などで紛らわし、それらの作品を売って生活を送っていたそうです。

その後54歳の時には再度官職に登用され、60歳の時には名士たちや作家を集めて宴を開催できるようになるまでに地位を築いていました。晩年は遊歴ののち江蘇省に一時期滞在しています。

 

 

詩文や戯曲の創作に優れた屠隆は、いったん筆を持つと一瞬にして多くの語を書き始めたといわれ、他の者が屠隆の話した詩を書き取ろうとしてもあまりの早さに追いつくことが出来ないほどだったと言われています。また演劇の指導にも熱心で、劇場にいる際は俳優の中で演技の手本をして見せることもありました。

 

著書の中には23巻に及ぶ「由拳集」や20巻の「白楡集」、戯曲には「彩毫記」や「修文記」などの作品があります。

 

 

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