東洋骨董大辞典

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常書鴻(じょうしょこう)

20世紀に画家として活躍しました。浙江省の出身で、妻の李承仙、また息子の常嘉煌も画家として活躍しています。甲種工業学校染織科を卒業したのちに、23歳からフランスに留学して油彩画を学びました。やがて1935年にはパリでの個展開催を成功させ、翌年中国に帰国しています。

 

帰国後は国立北平芸術専科学校の教授や国立敦煌芸術研究所の所長などを歴任したほか、4世紀から伝わる敦煌市の仏教遺跡・莫高窟の保護活動を始めました。壁画の模写にも励んだほか、日本での『敦煌芸術展』の開催、また敦煌芸術についての著書を国内外で多く出版しています。さらに自身の作品の制作活動も平行して行い、79歳のときには母校に大型の油彩画を、また84歳のときには法隆寺に襖絵を寄贈しました。

 

生涯をかけて莫高窟の研究を行い、現在では『敦煌の守り人』などの呼び名で称賛されています。

 

 

 

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