東洋骨董大辞典

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張善孖(ちょうぜんし)

19世紀後半から20世紀中頃にかけて画家として活躍しました。四川省の出身で、号は虎痴と称しています。絵の主題には山水から花卉画、人物まで幅広い分野が取り上げられていましたが、中でも動物、特に虎の絵を描くことに優れていた点で有名です。虎の観察を行うために自身で虎を飼い続け、しぐさや体毛のながれ、筋肉の動き方などを長年研究していました。写実的で臨場感を感じさせる張善孖の描く虎の絵は、日本でも人気を博し、一時は郵便切手のデザインに起用されています。

 

張善孖が虎を描くことに注力し始めたのは、日本へ留学し京都芸術専門学校で学んだ後からだと伝えられており、その後は上海美術専科学校の教壇に立って後進の育成に励みました。日中戦争時には渡米し、チャリティー画展を開くなどの活動も行っています。

 

ちなみに弟は書画家の張大千であり、張善孖が日本に留学した際には一緒に来日しています。そのこともあり、兄弟揃って中国と日本で人気を得ました。

 

 

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