東洋骨董大辞典

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文徴明(ぶんちょうめい)

15世紀中頃から16世紀中頃に活躍した書画家です。江蘇省の出身で、衡山・停雲生などと号し、書・画・詩の全てにおいて才能を発揮したため「三絶」とも呼ばれました。

文徴明は、父が温州府の知事を務めており文化人との交流が盛んだった為、若い頃より当時の一流の文化人たちから古文や書、画を学んでいます。さらに友人には書家の祝允明や、書画で名高い唐寅らがおり、まさに当時の文化の渦中に生きていました。また自身の一族からも文化人が多く輩出されており、総じて文派と呼ばれています。

 

文徴明は高潔で穏やかな性質であったと言われていますが、同時に生真面目な一面もあり、利益を貪ろうという目的や、相手が外国人である場合には、自身の作品を売らなかったそうです。

 

 

書は早くから李応禎に習っていましたが、努力を絶やすことなく続け、優美かつ力強い、行書や草書の作品が多く見られます。

また、書画は19の頃から独学で研究し、以後70年に渡り作品を描き続けたため様々な画風が見られ、着色画も水墨画も、双方得意としました。水墨画は濃淡の美しいグラデーション、着色画は典雅な雰囲気をもち、山水や人物を題材とした作品を多く残しています。

 

 

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