東洋骨董大辞典

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易熹(えきき)

19世紀後半から20世紀半ばにかけて活躍した文人です。広東省の出身で、念翁や侍公・不玄・屯老など、多くの号を称していました。非常に優秀で、科挙試験の受験資格を得ると広東省の書院に入って考証学を学んでいます。やがて上海の書院と日本の師範学校にも留学し、中国に戻ってからは大学教師として活躍したほか、浄土宗の考えや研究に刺激を受けました。

 

文人としても優れた才能を発揮した易熹でしたが、そのほか音楽や詩文・書画などでも素晴らしい作品を残しています。絵においては花卉画や山水画を、また詩文や歌曲においては基礎と韻律を熟知していたため即興で作品を作り出していました。そのほか書や楽曲など多くの芸にも精通し、中でも最も得意としていた篆刻は、周時代~漢時代の古印を独自に研究し、趣のある作風が特徴です。

 

 

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