東洋骨董大辞典

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李可染(りかせん)

20世紀に活躍した書画家です。江蘇省の出身で、幼い頃から音楽や書、絵画に優れた才能を発揮しており、10代前半の頃には画家の銭食芝に画を学びました。このとき李可染が学んだのは清時代の正統派文人画家として代表的な王原祁、王翬、王鑑、王時敏の4人の山水画で、その後確立される独自の画風の土台となっています。やがて16歳になると上海美術専科学校に入学し、2年後には国立西湖芸術院の研究生となり画家の林風眠から油彩やデッサンを学びました。

 

その後30代になると重慶に転居し、老舎や徐悲鴻など当時の名高い作家たちに師事しています。その才能を認められ、39歳のときには北京国立芸術専科学校の教授として後進の指導にあたり、そのほか中国画研究員院長や中央美術学院の教授、中国美術家協会副主席なども歴任しました。

 

作品には西洋画の画法を取り入れ、独特な構図で描かれた山水画が多く見られます。画の中には牛や人物もよく描かれ、奥深い雰囲気のある風景画を得意としました。

 

 

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