東洋骨董大辞典

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沈徳潜(しんとくせん)

17世紀後半から18世紀中ごろにかけて活躍した文人、または書家です。江蘇省の出身で、号は帰愚と称していました。非常に優秀でしたが仕官の機会になかなか恵まれず、50代半ばで学生となり、科挙の試験資格を得るための試験には17回落ち、やっと科挙試験に及第できたのは67歳の時であったと言われています。しかしこの誠実さと詩の才能が乾隆帝に認められ、以降乾隆帝は沈徳潜を「江南老名士」と称してもてなしました。仕官すると教育や外交を司る礼部に任ぜられましたが、老齢であったこともありしばらくして帰郷しています。その後は仲間たちと共に文学サロンに携わるなどし、96歳まで余生を楽しみました。

 

清時代中期を代表する詩人の1人と言われ、厳格な格律を重んじることで有名であったと言われています。書にも優れ、作品は温厚な書風が特徴的です。

 

 

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