東洋骨董大辞典

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溥傑(ふけつ)

20世紀に活躍した軍人、または書家です。清王朝の最期の皇帝である愛新覚羅溥儀の弟として生まれました。清王朝の皇帝であった兄・溥儀に仕えましたが1912年、辛亥革命をきっかけに溥儀が退位することとなり、やがて1924年からは日本政府による庇護下に入っています。22歳からは日本語を学ぶと共に学習院高等科に留学し、卒業後、兄が皇帝となった満州国で陸軍に入隊しました。

 

1937年には、当時日本の華族そして公爵の地位のあった嵯峨実勝の長女・嵯峨浩と結婚して2人の娘が産まれ、満州国軍官学校で教職に就いています。しかし、30代後半の頃に溥傑は単身満州へ移りソ連軍と戦うも、日本が太平洋戦争に敗れるとソ連に収監されることとなりました。53歳になるまでは家族と会うことが許されず、その間に長女が日本で心中しています。やがて1961年に妻と再会し初回復帰を果たすと、以降は日中友好の橋渡しを強化するべく尽力しました。

 

晩年は今上天皇との対面も果たし、北京にて息を引き取っています。

 

 

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