東洋骨董大辞典

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溥儒(ふじゅ)

19世紀末から20世紀中頃にかけて活躍した書画か、あるいは学者です。号は西山逸士と称しており、清時代の第8代皇帝の孫として北京で生まれました。皇族として『儒』の名を賜り、北京法政大学を卒業して辛亥革命後にベルリンに留学。ここで博士の学位を得ましたが、帰国後は北京で中国画を研究し始め、やがて西山の大戒寺にて隠居しながら書画や読書に励んでいます。やがて北京師範大学や北平芸術専科学校などで教壇に立ち、新中国成立後は、台湾師範大学や国立北京芸術専科学校で教授を務めました。

 

書においては上品で美しい楷書や、洗練された行書・草書が特徴的です。また、絵においても花鳥や人物画(特に仕女画)、山水画など多くの分野に優れており、清らかな画風は高い人気を誇りました。

 

台湾に移った後は同時期に活躍した書画家・張大千とならんで「南張北溥」と称され、当時の書道界を先導する一人として知られています。

 

 

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