19世紀末から20世紀後半にかけて活躍した書画家です。浙江省の出身で、号は雷婆头峰寿者と称していました。幼い頃から独学で書画の篆刻を学び、浙江第一師範学校卒業後、27歳からは中国画の教師として教壇に立っています。その後、国立西湖芸術院や国立芸術専門学校で教授・校長を務め、60代の頃には中国政府の芸術代表団として日本へ美術教育事情の視察に訪れました。
絵においては清時代の画家の作品からよく学び、やがて大胆で力強い自己の作風を確立すると、同時期に活躍した斉白石や黄賓虹、呉昌硕と共に中国四大画家の一人として称えられています。作品は花鳥画や山水画を得意としていましたが、篆刻や詩文にも優れていたため、それらが融和したものを多く制作しました。
