東洋骨董大辞典

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潘存(はんそん)

19世紀に活躍した文人書家です。広東省の出身で、号は孺初と称していました。33歳の頃に科挙の一次試験に合格し、税務をつかさどる事務官・戸部主事に任命されています。晩年には、退官して郷里の書院で教壇に立ちました。深く関わった生徒はそう多くなかったようですが、その中には明治時代に来日し、日本の書壇に大きな影響を与えた楊守敬や、同じく明治期に活躍し「明治の三筆」と称された中林梧竹がいたことで有名です。

 

書においては漢時代や唐時代以降のものは何でも写して学び、細く書かれた楷書さえも優れていたといいます。しかし、それらの作品の大部分はすぐに捨てられてしまい、現存している作品もかなり少ないようです。

 

 

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