16世紀に文人、または画家、書家として活躍しました。江蘇省の出身で、西室と号しています。
医者を多く輩出した家系に生まれましたが、1529年に科挙を通過し、人間関係を取り仕切る支部員外郎を務めました。しかし上司に逆らったため辞職し、それからは復職せず、故郷の長州で余生を過ごしたようです。
絵においては写生画に秀でており、規則性のある墨の濃淡や、細部にまでわたる色彩の鮮やかさ、さらにはぼかし技法にも優れていたのが特徴です。その他にも詩文や篆刻も行いましたが、中年以降の作品は少なく、作品創作の為に筆を持つ機会は少なかったのではと考えられています。