17世紀半ばから18世紀前半にかけて活躍した政治家、または学者です。江蘇省の出身で、号は横雲山人や儼斎と称していました。28歳のときに科挙試験に及第し、その9年後、中国の明時代の歴史書である『明書』編集の総裁になっています。また、退官した後にも作業を継続し、全310巻にもなる『明史藁』の制作を晩年まで行いました。
そのほか書画の所蔵、鑑賞を多くし、現存する多くの作品に王鴻緒の所蔵印が見られると言います。
自身でも書において優れた才能を発揮しており、北宋時代の書画家・米芾や、王鴻緒が生まれる少し前まで活躍していた文人・董其昌などの作品から学び、行書体を得意としています。