東洋骨董大辞典

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王 羲之(おうぎし)

4世紀前半に書家、または政治家として活躍しました。山東省の貴族の出身で、右軍将軍の位にも就いたことから、王右軍と呼ばれることもあります。

その優秀な人格と技量から度々朝廷の要職に任命されましたが、地方の配属を希望してからは、自然や文化を愛する悠々自適な生活を送りました。

 

 

王羲之は7歳から書道を嗜んでいたこともありその書は見事なもので、古典的な模範として、後世でも『書聖』と呼ばれるなど大きな影響を与えています。当時の官僚登用試験である科挙においても、彼の技法で答案を記入しなければ不正解となるものがあったと言われている程で、『書道を習う者はまず王羲之を学んでから他を学べ』や『王羲之の文字でなければ文字にあらず』などの言葉も出来上がりました。

 

こういった影響の大きさは唐時代、また宋時代の皇帝によって編成された、書人の名筆を集めた冊子「淳化閣帖」によるものだと考えられており、中でも王羲之は楷書、草書、行書など様々な書体で優れた作品を残したことから敬われています。

ちなみに、日本には奈良時代に伝わり、やはり書のお手本とされていたようです。

 

 

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