19世紀に活躍した、清時代後期の書画家です。江蘇省の出身で、号は楞煙外史と称しました。科挙試験の受験資格を得たのちは広東碧甲場塩大使の職に従事しています。
絵においては清初六大家にも挙げられる画家・王時敏に指示し、山水画を学びました。さらに黄公望や倪瓚、呉鎮、王蒙の4名からなる元末四大家の、書画作品の模写を繰り返し行い研究を重ねています。『画学心印』や『桐陰論画』など絵の論評書を発表したほかに、書や詩文の才にも優れ、特に文章においては古文辞を得意としました。
秦祖永の子にあたる秦頌丹も、画家として活躍しています。