東洋骨董大辞典

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程邃(ていすい)

17世紀に活躍した篆刻家、または書画家です。上海市の生まれで号は青溪朽民や垢区、野全道者、垢道人、江東布衣と称していました。若い頃より考古学、経学に加え、書・画・詩・篆刻の四芸の研究に打ち込み、当初は科挙の受験資格を得ながら諸生として生活していたといいます。

 

明王朝が滅亡したのちは南京に移住し、明の遺民画家として活動しました。絵においては山水画をよく描きましたが、篆刻においては明時代末期の篆刻家・朱簡に学び、漢印と金石文の研究から構想を得た素朴ながらも伝統的な作風を特徴としています。そのほか篆刻の流派「徽派」が停滞していたところに新風を起こし、後進の作家たちに影響を与えました。

詩文の作品としては、著書『会心吟』が有名です。

 

 

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