東洋骨董大辞典

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莫友芝(ばくゆうし)

19世紀に儒学者、または歴史家として活躍しました。貴州省の出身で、号は郘亭や紫泉と称しています。父は仕官しており、莫友芝は字を覚えたのが3才、詩編や歴史書を読むようになったのが7才であったため秀才と言われました。その後20才の時には科挙の受験資格を得ていますが科挙試験の合格は叶わず、朝廷に仕えることはなかったと言われています。

やがて貴州省の書院や南京の出版事業に携わり、同時代に活躍した儒学者の鄭珍と並んで『西南の巨儒』と称賛されました。30代の頃には48巻に渡る『遵義府志』の編纂を行うなどの功績も残していますが、同時に中国各地を遊歴して古籍善本や金石の研究を行っています。

 

書においては篆隷書に優れており、典型的な書体とはかけ離れた、湾曲させた線を随所に取り入れた動きのある字体が特徴的です。

 

 

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