東洋骨董大辞典

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藍瑛(らんえい)

16世紀に画家として活躍しました。浙江省の出身で、号は石頭蛇や研民、蜨叟、東閣老農などと称しています。当初は故郷で職業画家をしながら絵について学んでいましたが、打ち込んでいくにつれ江南の方へ遊学に向かい、当時の著名な文人書画家であった董其昌や陳継儒らから文人画や古画を学びました。

 

故郷である杭州の伝統的な画派「浙派」の大胆な構図に、江南で学んだ風雅な文人画法を織り入れた独自の画法を確立し、後にこれは『武林派』と呼ばれています。こうして藍瑛は「武林派の始祖」と呼ばれるようになり、弟子たちによってその画法は継承されて行きました。

 

作品には山水を描いたものが多く、そのほか花鳥や人物なども題材に取り上げています。また、日本の江戸時代には藍瑛の作品が多く輸入されており、当時の日本の画家たちにも影響を与えました。

晩年には子や孫の藍孟、藍濤、藍深のほか蘇宜や劉度なども指南し、多くの弟子を輩出しています。

 

 

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